無水鍋って知ってますか?
名前の通り、水を入れずに調理することができるお鍋のことです。
「食材の水分で加熱調理をする」ということに、
我が家にはなかったので存在を知った時はとても衝撃的でした。
初めて知ったのはシルバーで平べったい日本に昔からあるタイプ。
その頃は学生だったので「鍋を買おう」という頭はあまりなく、
いつかほしいなあとぼんやり思っていました。
琺瑯の無水鍋
大人になり、自分で料理する機会が増えたときに知ったのが「琺瑯の無水鍋」。
最初に知ったシルバーのはステンレス製なのですが、
有名なストウブやル・クルーゼ、シャスールなどは琺瑯の無水鍋です。
料理好きの友達が「ストウブで料理すると美味しくできるよ」と教えてくれ、
料理を勉強し始めた友人が「ストウブの鍋がほしい!」と騒いでた時期に、
通っていたスクールでストウブのサイトを作成しており、
なんともストウブ大流行なタイミングがありました。
父からの紹介
そんな中、私が買ったバーミキュラ。
最初に知ったきっかけはなんと父でした。
父はほぼ料理をしません。が、新しいものが好きなタイプ。
「バーミキュラという鍋が料理がおいしくできるらしいよ!」と言われ、
周りがストウブまみれだったので最初はあまり気になりませんでした。
調べてみた
実際に購入しようと思い、いろいろ調べ比較し悩み…。
最終的に決めたのはバーミキュラでした。
決め手となったのは、
・日本製である
・傷んでも修理が可能
・一番密閉度が高い
機能面もそうですが、安くはないお鍋なので「長く使いたい」という思いがありました。
なので使い続けて修繕できるということがかなり魅力的でした。
ただし、日々のお手入れの面では「使用後に蓋と本体の間に油を塗る」ことが必要。
ここはかなり迷いましたが、まあそんなに手間ではないと判断。
カラーは全部で8色、基本的に中はきれいなクリーム色。
私が買おうとした少し前に【マットブラック】という中面も黒いタイプが発売になり、
淡い色だと焦げ付きなどが目立ちそう…と思い黒の22cmを買いました。
とりあえず煮込み料理
バーミキュラといえば「無水カレー」
父もたしか「野菜の水だけでカレーが作れるんだって!」と言ってたような。
お鍋を買うと一緒にミニサイズのレシピ本がついており、その中にも乗っている定番料理です。
たっぷりの玉葱とセロリやトマトを入れ、じっくり煮込みます。
通常なら何カップものお水を入れますが、
本当に野菜だけでたっぷりのスープが出るので最初はビックリしました。
そしてもうひとつビックリするのは野菜の甘味や旨みがすごいこと。
辛いものが苦手でカレーはいつも甘口のルーを買うのですが、
無水カレーのときはスパイシーなルーを使うのがオススメ。
それくらい、素材の甘さがたっぷり出ます。
無水カレーで甘口のルーを使うとビックリするくらい甘々になるので要注意。
他にも牛すじの煮込みやポトフ、クリームシチューなど
超弱火で煮込むので時間はかかりますが味は格別。
普段のお鍋とはまるで違う味に仕上がります。
素材をそのまま味わう
手間ひまかけた煮込み料理は絶品なのですが、
毎日そんなじっくりコトコトする時間もないし大きいしなあ…と思った矢先、
14cmのミニサイズが発売されたので思わず購入。
普段は一人分の料理を作るのでほんとにうれしいサイズ感でした。
こちらはササッと使ってすぐしまうことを考え、ナチュラルベージュに。
こっちのサイズでよく作るのが「温野菜」
バーミキュラにバターかオリーブオイルを塗り、野菜を入れるだけ。
水分の出る野菜を最初は下に入れ、途中で一度かき混ぜる、これだけです。
野菜の味が存分に引き出されてるのでそれだけで充分。
あとは岩塩をふったり、ドレッシングをかけたり。
お湯で茹でていないので、旨みだけでなく栄養も逃がすことなく摂ることができます。
美味しいだけでなく栄養もきちんと残せるのはすごいうれしいですよね。
バーミキュラとストウブ
なので我が家には2台、バーミキュラがあります。
昨年のクリスマス妹に14cmのストウブをプレゼントしました。
理由は甥っ子がバーミキュラの温野菜がすごいお気に入りだったこと、
ただ忙しいので手入れが楽なほうがいいのかなと思い、ストウブにしました。
使い方はほぼ同じだそうですが、
「やっぱりバーミキュラの方が密閉度が高い」とのこと。
湯気の出方がストウブの方が多く、味も多少違うんだそう。
どちらもいいお鍋だと思いますが、やはり日本の技術力はすごいんだなと感じました。
まとめ
いろんな種類がありますがわたしはバーミキュラが一番お勧めです。
ちなみに「ふたと本体の間に油を塗る」ですが、
売り場の店員さんが「わたし一度もやったことありませんが問題ありません」とおっしゃってました。
メーカー推奨ですが、洗ってすぐ水分を拭き取れば大丈夫なようです。
値段もしますしとても重いんですが、それ以上の価値はある素敵なお鍋だと思いますよ。